NASH

NASHとしじみの関係性

近年、健康関連の話題でよく聞くようになった言葉に『NASH』があります。
これは『非アルコール性脂肪肝炎』と呼ばれる肝臓の病気で、元々はアメリカで発見されましたが、食の欧米化が進んだ日本でも患者数が増えている病気です。
アルコールが原因で肝炎を患ってしまうことは、昔から指摘されてきました。
が、NASHの場合は、普段あまりアルコールを摂取しない人の肝臓にも炎症が発生してしまう恐ろしい病気です。

では、NASHを患う原因は何でしょうか。
それは脂肪肝です。
肝臓はさまざまな役割をもった臓器ですが、その役割の一つに、脂肪の分解があります。食事によって摂られた中性脂肪を分解して、エネルギー源として全身に送り出すのです。
しかし、カロリーの多い食事が続いたり、運動不足になったりして、脂肪が分解しきれないと、その脂肪は肝臓に溜まってしまいます。
これが脂肪肝と呼ばれる状態です。

この脂肪肝が、詳しい原因はまだ分かっていないのですが、時として炎症を起こす場合があります。
これがNASHと呼ばれる状態です。
肝臓の細胞は、炎症で細胞が死んでしまうと、その部分が繊維化して(硬くなって)しまいます。この状態が進行すると、肝硬変になり、やがて肝ガンに至ってしまい、最悪、患者の命を奪ってしまう危険性まであるのです。

さらに具合の悪いことに、肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、病気にかかっていても自覚症状があらわれにくい臓器なのです。
従ってNASHも発見されにくく、重篤化するまで見過ごされてしまうケースも珍しくないのです。
そんな恐ろしい病気ですが、しじみに含まれたタウリンとオルニチンが予防に効果があるとされています。

タウリンもオルニチンも、ともに肝機能を高めてくれる成分として有名です。しかも、タウリンには肝臓に溜まった脂肪を排出してくれる作用もあるので、NASHの予防を助けてくれます。
オルニチンには、成長ホルモンの分泌を促すことで基礎代謝を高めてくれる効果があり、基礎代謝が高められれば、脂肪を燃焼しやすくなります。そのため、オルニチンもNASHの予防につながります。

一方で、すでに肝硬変などを患っている場合には、しじみに含まれた鉄分が肝臓への負担になることも指摘されています(健康な人にとっては鉄分は、必要な成分です)。
そんな場合には、しじみから有効成分だけを取り出したしじみエキスなどを使用するのが望ましいようです。
NASHは、その予備軍が1000万人もいるともいわれる身近な恐ろしい病気です。
が、食生活の改善や運動不足の解消で、その予防が期待出来るのです。